2020年2月16日衆議院予算委員会にて①針摺交差点の安全対策②被災地(朝倉市、筑前町、東峰村)の復旧復興および流域治水について質問しました!
1.「魔の交差点」針摺交差点の安全対策について
2020年人身事故件数22件、全国ワースト1位の針摺交差点の安全対策は?
【答】今後、国、福岡県、福岡県警で情報共有の場を設け、事故要因の分析そして効果的な対策の検討を行う。また、国土交通省として、技術的助言や必要な財政支援などを行い、交通事故の防止に努めてまいる。
2.平成29年(2017年)九州北部豪雨の復旧復興および防災減災対策について
(1)復旧の設計ができる技術職の確保は?
【答】被災地の状況や事業の進捗を踏まえて技術職員の派遣を継続している。引き続き地元の声を聞きながら必要な支援に努めてまいる。
(2)国所管分の復旧工事の進捗状況と今後の予定は?
【答】原形復旧事業については今年度中(2022年3月まで)には道路106、河川65、砂防14計185カ所、全ての工事が完了する見込み。河川の改良復旧については、早期完成に向けて全力で対応する。砂防施設については、29カ所が完成、残りの27カ所については来年度中(2023年3月まで)の完成を目指して全力で取り組む。
(3)防災減災対策について
①流域治水の意義は?
【答】氾濫をできるだけ防ぐため、堤防などの河川整備の加速化に加え、遊水機能の確保や利水ダムの事前放流、民間による雨水貯留など、スピード感をもって流域治水を進めていく決意。
②相乗効果を生む「先行排水と田んぼダム」は?
【答】田んぼダムに関しては、「多面的機能支払交付金」に加算措置を追加し、来年度予算では畔の補強などの定額補助を措置する。クリークの先行排水に関しても、来年度予算でかかり増し経費の補助について措置する。農林水産省としても、国土交通省や地方自治体と連携して、地域の取組を支援する。
③遊水機能の保全・整備は?
【答】貯留機能保全区域を指定し、開発行為の制限など保全を図る。また、用地を買収し遊水地を整備する。
④昨年3月に策定された「筑後川水系流域プロジェクト」の今後の計画と現在の進捗状況は?
【答】短期の対策として、久留米市街地の内水氾濫対策を令和7年度までに。具体的には、大学の運動場に貯留施設を整備する、筑後川への排水ポンプ場を増強する、ため池や水路の先行排水、利水ダムなどの事前放流などを実施する。また、水害リスクが赤い地域における土地利用や住まい方の工夫、田んぼダム、森林の整備を進める。
中期的には、10年から15年後を目途に、河川改修とあわせて、雨水幹線や貯留施設を整備する。
⑤2級水系の流域治水への住民参画は?
【答】協議会には、国、都道府県、市町村に加え、地域の防災活動を主導されている方などにも参画いただく。地区ごとのワークショップを開催する。
(4)筑前町、東峰村を含む朝倉地域全体の復興についてどのようなビジョンの下にどのような計画で進めていくのか?
国土交通省では、コミュニティの維持・再生や地域の産業経済の振興など、被災地からの復興計画に沿った要望を踏まえ、関係省庁と連携しながら、早期の復興を全力で支援する。
なお、質問の詳細は次のとおりです。
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