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2022年1月

2022年1月28日 (金)

選挙制度改革について

いつの間にか、5回の選挙を経験させていただきました。参院選1回(落選)、県議選3回(うち1回無投票)、衆院選1回。
この経験から、政治を様々な人に開かれたものにし、社会をより良くするには、政治家の選抜制度である選挙制度を変える必要があると痛感しています。
【短期的改革】
すべての選挙について、公費負担による公開討論会を複数回開催し、テレビ・ラジオ・ネット配信する
(現行の政見放送は、時間も数分で事前に周到に準備されており、各党の主張や候補者の人間性などが伝わらず、視聴率も低い)
・選挙カーについて、当面は運行時間を10時から18時などに短縮する、また5年後に全面廃止する。
(現行制度では、とりわけ市街地において、騒音、交通妨害などの苦情が多い。社会を良くしようと立候補を決意した新人や女性候補者は特に、「夜勤明けなのに騒音で眠れない」「赤ちゃんがやっと寝付いたと思ったの起きてしまった」「駐車違反ではないか、交通の邪魔、あぶない」などという苦情に「なぜこんな人の迷惑になることをしないといけないのか」と傷つきながら活動をしなければならない。また、周りの議員などから「そんなこと気にしてたら選挙にならない」などと言われ、党や党員に対する不信感を抱いてしまうことになる。また、環境負荷という観点からも、時代遅れではないか。
中長期的改革について】
 中長期的には、次のような理由で抜本的な選挙制度改革が必要と考えます。
 小選挙区制を基本とする英米が混迷を極めるなか、比例代表制を基本とする北欧5か国では、福祉や人権の先進国であると同時に、人当たりGDPは日本のはるか上位にランクされています。資源に乏しい北欧諸国が、経済社会分野のランキングで世界上位を占め続けている理由は、政治と国民の力があったからと言われています。選挙制度は、政治の在り方や風土・文化、ひいては国のかたちが変え得る極めて重要なものです。日本は、英米型の小選挙区制度から北欧型に根本から変えなければ、投票率はますます下がり、民主主義が後退し、国力はますます低下していくのではないでしょうか
 スウェーデンの選挙制度と日本の大きな違いは以下の2点です。
1.スウェーデンでは、国政選挙とすべての地方選挙が4年に1回全国同時に行われる。有権者にとってもオリンピックのように貴重な機会と認識され、高い投票率につながっている。日本では、知事選、衆院選、参院選、市長選、市議選など、五月雨式に各地で実施され「選挙疲れ」が起き、低投票率の一因となっている。(日本では政治家の立法や行政監視などの仕事も選挙選挙選挙で翻弄され妨げられている)
2.スウェーデンでは、完全比例代表制で、政党は優先順位付きの候補者名簿を提出し、有権者は、「①政党名だけの投票用紙」または「②候補者名簿付の投票用紙」のいずれかを選んで投票する。②を選ぶと、名簿リストの中から1人だけ当選させたい候補者に印をつけて投票できる(個人指名投票)。もし印のついた候補者が8%以上の支持者を獲得すれば、名簿リストの順位に関係なく優先的に当選できる。つまり、基本は政党選択だが、一部個人も選択できる方法も組み入れられている。
以上、雑駁ですが、現時点での私見としてお伝えいたします。

参考文献:
田中久雄「スウェーデンの選挙制度について」『法政論叢』2020 年 56 巻 1 号 p. 157- https://www.jstage.jst.go.jp/article/jalps/56/1/56_157/_pdf
泉水健宏「英国及びスウェーデンの選挙制度及び政治資金制度」『立法と調査』2008.8 No.284 https://www.sangiin.go.jp/japanese/annai/chousa/rippou_chousa/backnumber/2008pdf/20080804064.pdf

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